夏の仕込み

主婦の6月は忙しい…
勝手に忙しくしているだけなのですが。


でも、庭の梅が色付くと、今年は何キロの梅干しになるだろうか?雨が降った後に息子と収穫しようと楽しみにし、八百屋で青梅が目につくと、やっぱりシロップは少し作っておこう…と、つい買う。


一昨日1キロの梅が取れました。
年々まちまちで、5キロ取れた事もあるし、数個の年もあった。今年はいろいろあったので、梅は漬けない事に決めたのだけど、せっかく実った梅を収穫せずにはいられず、青梅の時期は逃したので、やっぱり梅干しにする事にしたのでした。

まだ青い梅もあったので、昨晩まで室内に広げて熟れさせていたら、家の中は梅のいい香りでいっぱいで幸せな気分になりました。アロマテラピーですね。


私はジップロックで梅干しを漬けます。ジップロックに1kgずつ、塩は18〜20%で180g〜200g。毎日塩が満遍なく行き渡って早く溶けるようにガサガサと振ります。水が上がってきたら揺らして溶け残った塩が早くなくなるよう努めます。
WECK瓶には買った青梅1kgを500ずつ分け、氷砂糖を同量入れた梅シロップを。シロップ瓶も毎日振ります。振らないとカビが生えます。


梅は夜干しせず、そのままガラス容器に紫蘇と交互にぴっちりと詰めて仕込み終了です。
紫蘇も処理したパック入りを使うので、本当に簡単に梅干しを漬けています。


梅干しの保存で気を付けていること

ガラス容器は、省スペース化できるスクエア型です。
 ヴィンテージ梅にしたいなどの野望は持たず、古い順からどんどん消費して、過剰気味になると欲しい方へお裾分けします。

この瓶があと4本入るよう、キッチン改装時にわざわざ指定しました。でも、この本数でいいかもと、増やしていません。

早くに亡くなった実父と祖母は、2代にわたって果実酒を作る人でした。亡くなった後、その果実酒をいよいよ処分しようとなり、軽くトラウマになったのです。保存食は残さないに徹しようと決めました。



梅干しを漬けだしたきっかけ

自家製梅干しはここ近年の事です。結婚後に長く北海道で暮らしていて作る機会なかったのです。また、私が梅干しをそう好きではないのも作る気になれなかった理由。

急に作りたくなったのは、自家製の白梅酢が欲しくなったから。自分好みの塩で作ったら調味料として最強かもと思ったのです。また、ジップロックでつくる方法を知り、それならキッチンが保存瓶で溢れかえる事もないと作る気になったのでした。

夫の実家の庭の梅の木

梅の木が植えられたのは、息子が生まれる前の年でした。父は、シンボルツリーに選んだ紅白の梅の木は、長年、子供ができず諦めた私達に40歳で奇跡的に授かった、吉兆の前触れだったのではと言います。駄洒落で「産め(梅)よ」と…その年に、白鷺が庭に舞い降りたし、なんだかいろいろ不思議な事が続いたそうです。直系男児の孫だからこその吉兆だと父は得意げでした。日本昔話のような話ですね…それで私にとっても庭の梅の木は、思い入れも強いのです。

そんな梅の木の実を捨て置くなんてできません。それでなくても、梅の実が落ちると発酵し、素晴らしい芳香を放ちます。収穫せずにはいられない香りです。

去年は地震の影響で梅仕事は休みました。今年もいろいろあったので休むつもりが、少しだけ作る事にしました。片手間を掛けられる分だけ。
梅は失敗すると不幸ごとがあると言われていて、実父や祖母が亡くなった年に、母の梅作りが失敗したと聞きました。迷信でしょうが、心配ごとのある時は、梅仕事も疎かになるから主婦が気兼ねなく休みやすいようにとの先人の知恵の言い回しではないかと思います。


そして、梅雨前に母からまだ未成熟な糠床を貰ったので、育てている最中。以前に緊急入院で糠床をダメにして以来、トラウマで新しく作る気になれなくなっていました。母が大きな甕(かめ)で漬けだしてなかなか熟成が進まないと言うので「糠が多過ぎて一人暮らしの野菜量では足りないよ。半分にしたら?」と、その半分の糠床を持たされたのでした。

6月に入るとちょうど山椒の実の時期で、1パックだけ…と糠床用に冷凍する事にしました。枝付きのまま茹で、水によく晒してからザッと乾かして小分けに冷凍する。
ナイロン袋に半掴みほどの量を入れてぐるっと縛り、余分なナイロンの端をチョンと切る。少し雑魚山椒を炊くためにも冷凍しました。これで糠床の味も楽しめそうです。





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