鳩追い作戦
入江の海岸に建つリゾートマンションの別宅を譲り受け、喜んだのが息子です。
前の磯が干潮になると、そわそわしてパパを急かして出掛けます。
たくさん生き物を捕まえてきて、別宅で過ごす間は育てて観察して、帰る日には磯へ戻すのです。
息子のいい学習になるので喜ばしいですけど。
ここには鳩が来るそうです。
誰かが餌付けしていたそうで、エレベーター内の貼り紙に注意喚起されていました。
そして鳩にとっては飛んで来やすい建物でもあり、同じ立地のマンションでも狙われる建物は決まっているそうです。
運悪く、我が部屋は階数と角部屋が鳩にとって飛来しやすいようでした。
父も鳩対策をしてベランダから追い払ったとか。
黄色いネットをベランダに張り巡らせました。
でも、最近はとんとみかけなくなった鳩。
他の部屋もひとつもネットを張っていません。
理由は、目の前の磯の魚を狙うトンビの存在です。
いつもカラスを交えての争奪戦、ついには喧嘩が始まります。鳩は怖くて巣作りできないようです。
そして、去年の事ですが、自宅マンションの公共階段が鳩の巣作り候補にされてしまい、鳩追いする事になった私。
ちょうど飛来しやすい階数の角部屋で、被害は6階以上部屋になりました。
こういう時、
A.鳩対策は当然考える人(私ですね…)
B.無関心な人
C.鳩の巣作りに協力したい人
この3パターンに分かれます。
もう一人、階下のご婦人が仲間になりました。
しかし、鳩の嫌いなハーブを置いたら、その周りにパンを置かれていて卒倒しそうになった私でした。
思いもよらぬCタイプの住人に愕然としました。
階下のご婦人がおっしゃるには、同住民で思い当たる人がいるらしい。
Bタイプの住人、管理組合から注意喚起の貼り紙をしてもらい、あの手この手で追い払いました。
ローズマリーがいい、唐辛子が効く、精油を染み込ませたティッシュを鉢に入れて置いたり…
どれもいずれ慣れます。
大変なのが糞の掃除です。
鳩に興味のない階の方の部屋前まで掃除しなければなりません。毎日、数階を日に何度もチェックして、水拭きします。
侮れないのが滅多に廊下の水拭きをしない管理人です。糞をそのまま無視して掃除するので数倍、私の手間が増えるのです。
敵はいっぱい、仲間は階下の奥様(70代)と私の家族のみ。
一番効果があったのは「鳥の羽」
息子が孔雀公園で羽根集めに凝り、家にたくさん持ち帰っていました。その中から息子がお気に入りでもない羽根を1枚貰って、ふぁさり…と落としておいたのです。
鳩は怪訝な顔で様子見し、警戒しておりました。
鳩にとっては未知の鳥の大きな羽。
その後、巣作りには来なくなりました。
でも、もうひとつ理由が考えられます。
地震被害で内装に手を入れる部屋が多く、我がマンションは改装ラッシュになりました。屈強な工事作業員の男性がうろうろし出したからかもしれません。
鳩が来だした頃、ちょうどお掃除のおじさん(必ずおじさんが選ばれる)が変って、掃除が行き届かない人でした。滅多に廊下を水拭きしないので、マンション内をうろうろしないのです。そんな時に鳩の巣づくりの季節と重なったのです。現在はそのおじさんも廊下や階段の水拭きをしてくれるようになったので、鳩の被害はないようです。
鳩は、人間を選んでます。女子供、老人には、怖がらないのです…
どちらにしても、また鳩が来たら、今度は別宅で拾ったトンビの羽を撒こうと思っています。
しかし…Cタイプの人は…
鳩の巣作りで分譲マンションの評価が落ちると値段が下がります。持ち主にとっては迷惑なので、管理組合も迅速に動いてくれたのでしょう。しつこく妨害すると訴えられます。
私も動物は大好きですが、動物愛護は正しく表明したいと思っています。
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