備えのポリタンクは不要
ポリタンクも不要論の私です。
災害時に一番気になるのが「お水」
飲用もですが、
日本人は雑用水がなくては生きていけません…
そんなお水について。
災害時の初動…
被災した直後は必ず浴槽にお水を貯めようと言われます。熊本に震災の時、2度目で完全断水したので貯めておくようにと親戚が言っていました。
ただ、逃げる方が先だと思うので、これは状況に応じて、無理にその場に留まらないことが第一。
水を出しっぱなしで放置も論外、
二次被害の恐れありです。
・家に留まる場合は貯水は必要
・避難するなら不要
必要そうで不要なポリタンク
阪神大震災の時にポリタンクが市場から消え、夫がやっとのことで県外の出張先で入手しました。
大きなポリタンク2個、引越しが多い我が家はこれを何度引き連れてきた事でしょう…
地元に戻って、次の引っ越しでやっと処分しましたが、15年間ほぼ使う事なく所持してきたのです。
一度だけ使ってみた事がありました。
持って移動しにくく、身体にぶつけると衝撃は大きく、水は容器から出しにくく…山道を歩く時に重過ぎて半分水を捨てましたが、一歩ごとに水が揺れるので更に大変なことに。
この経験ですっかり懲りました。
引越しのたびにポリタンクの収納場所を確保するのが大変で、劣化も年々気になるのでした。
でもやっぱりポリタンクが良い…と仰るなら、
10ℓ以下を小分けがベストです。しかし台車やキャリーも用意した方がいいかもしれません。
また、アウトドア慣れされてるなら問題ないかと思います。
市から貰った給水袋
実家に給水袋がたくさんありました。
〇〇市と書いてあったので配布された物のようです。同じ市に住むのに我が家には配布はありませんでしたので…入手経路はよく分かりません。
しかし、私はそれを捨てました!
いつ貰った物か分からないし、埃も被って、安心して使えるのか…疑わしく。万が一、古くて劣化していたら、給水中に破けるなんて事も想像してしまいます。
家にいつもある物で…
わざわざ備えなくても、専用の物より扱いやすくて安価なら言うことはありません。
代わりにゴミ袋
丈夫な手持ちのバッグにゴミ袋を入れて給水してもらえば、ポリタンクはいりません。
どの家庭にもストックがある新しい大きなゴミ袋を使って給水を受けられます。
ゴミ袋はサイズを合わせる必要はありません。
90ℓの袋に10ℓのお水を入れても良いのです。
大は小を兼ね、重さも変わりません。
薄いゴミ袋は破れやすく、厚手のゴミ袋がいいでしょう。水の持ち運びには2枚重ねで水漏れ予防を。
私は普段から厚手のゴミ袋を使っています。
薄いとよく破れ、またゴミ袋を重ねなきゃならず…
結局は割高と気が付き、厚手を買うようになりました。
薄手のゴミ袋しか無いなら、数枚重ねましょう。
家にある物で運ぼう
・リュック(アウトドア系)
リュックは水を入れるのに安定性が高く、背負って運びやすくおすすめ。勿論、ゴミ袋を入れて給水。
・IKEAのブルーバック(耐荷重25kg)
安価で丈夫で運びやすく、汚れても気にならない。
・IKEAの白トートバッグ
あまり見掛けませんが、よく探すとレジ前の何処かにあるので、買っておくと普段から便利です。
これも丈夫なので給水時に活躍すると思います。
大きなIKEAの舟型バッグに、さらに2〜3仕切りがわりにエコバッグや白トートで小分けします。10ℓくらいずつ小分けに給水してもらうと安定し、何かと柔軟に対応できます。
IKEAブルーバックは持ち手が短長2種類で肩掛けも手持ちもできる、両側から2人で持つことも。
もう片方の手で白トート10ℓも持てます。
※重量目安
女性なら片手に10ℓまでが目安でしょうか?
米10kgの重さです。けっこう重いです。
家で水を使う事も考えると、
10ℓ程度を小分けに持ち帰る方が無難です。
10ℓずつ小分けにした方がリスク分散されます。
家まで持てる重さを考えましょう。
トイレ問題
一番の懸念がトイレでしょうか。
断水になれば、たちまち困ります。
子供がいれば尚更、待ったなしです。
携帯トイレを大量にストック?
実は、糞尿はゴミに出せないのでは?と。
赤ちゃんのオムツは回収している自治体がほとんどですが、災害時のそういったゴミは大量ですし、大人のもの…どうしているのか疑問です。回収時による感染症の恐れが(今特に)考えられるからです。
我が市のサイトを調べても見つけられなかったので、お役所もあまり考えていないのでしょうか。
やはり、水洗トイレで用を足し、水を入れながら流すのが一番策でしょうか。
しかし我が家は今時のタンクレス全自動で節水型です。このタイプ、災害時はけっこう困るらしい。
2階のトイレを旧式に変えようか迷ってます。
もし、処分や回収可能の市なら高吸水性樹脂をキロ単位で購入しておくともしもの時に安心でしょう。
長期ストックも可能です。
※センシティブな内容ですが…
災害時の女性トイレ問題に良いなと思った製品
「立って用をたせるグッズ(GOGIRL)」がアウトドア用品にあるのです。ようするに男性スタイル…
避難所生活では仮設トイレを使いますが、女性は全部下ろしての用足し。スタイル的に不衛生さも気になるし、性被害の懸念大です。仮設トイレがない場合、野外でとなれば、女性の用足しスタイルは憚りがあります。この製品のスタイルだと用を足している風には見えにくい。選択肢の一考にあるグッズだと思います。
エネファームがあるならば
実家にあるガス電気のエコ製品は値段を聞いて腰を抜かすくらいでしたが、130ℓほど雑用水が取り出し可能らしいのです。蓄電型なら電気も使えるとか(でもこれは期待薄いそう) 製造年によって様々なので個々で確認した方が良さそうですね。
エコキュートがかなりの雑用水を取り出せ、エネファームの3倍ほどだそうです。
飲料にはできませんが、トイレ問題の大きな安心材料となるでしょう。
それら給湯設備は、蛇口などから水は出てこず、本体から手順に則っとり取り出します。メーカーに聞くかネットで調べるかして、書置きするといいかと思います。
もしもの時の雑用水のストックとして念頭にあれば、給水車が来るまで余裕を持てます。
私はこれらエコ製品に懐疑的なのですが、せっかくある物なら、何かの時には利用したいです。
私の一番おすすめエコ製品は、太陽熱温水器です。
これも雑用水が取れる期待大です。
土嚢の代わりに「水嚢袋」
台風や豪雨、高波による家屋浸水。
土嚢を積み上げて浸水を防ぐ方法がありますが、一般家庭に土嚢の備えなど9割がたありません…
そんな時、お水をナイロン袋(ゴミ袋など)に入れて水嚢袋を作り、段ボールや板など使って浸水を防げるそうです。
玄関口、トイレ、洗濯機や風呂場の排水口など、もしかして?と思ったら、
・シリコン蓋で排水口をふさぎ水嚢を乗せる
危ない時は、ゴボゴボと不穏な音がしてくるそうです。
杞憂に終わっても、土嚢に比べて後始末も楽な水嚢袋なら気楽にできると思います。
水嚢袋についてネットにけっこう出ていますので、心配される地域なら調べておくと安心。水嚢袋も売られているようですが、家にあるもので対処できればいいと思います。
浸水と言っても程度がありますので、せいぜい20cm以下、それ以上超えてくると防ぎ切れるものではありません。本格的な洪水の場合は…
逃げ遅れる前に速やかな退避を!
以上が水にまつわる私の考察です。
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